このサイトは 「The Gran(ザ・グラン)」をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。
こだわりの木材を単体で使用するだけでなく、天然石など異素材を取り入れることで、その空間に味わい、深みなどを演出することができます。ここではザ・グランの「素材へのこだわり」の他、壁材・天井材、フローリング材、デッキ材などの素材について紹介しています。
大切なのは本物の素材を適切に使うということ。
石や木材など、どれについても、似て非なるものが多々存在します。(偽物ではないが本来の意図からすると使用したくないもの)
私たちのもとめる「本物」を手に入れるために実際にサンプルを取り寄せて、照らし合わせることはもちろん、加工場に足をはこんで、目で確認することもあります。
また、それら本物をそろえる一方で、その本物の素材を生かすのは、周りの素材だということがよくあります。
素材間の「コンビネーション」です。
どんな上質な素材を仕様しても、それが最大限生かせなければ意味がありません。
「この石に合う木材はこれ。」「同じ木材、石材でも色味やちょっとした違いで優先度をつける」などなど、様々な組み合わせを吟味して、最適解を見つけ出します。これは家づくりの楽しみの一つです。
上の写真は当社のお客様のお家の外観です。外観が水玉にペイントしているなど奇抜だったり、特に大きな特徴はないものの、よくみる家とは何かが大きく違うと感じないでしょうか?それともやはり同じでしょうか?
建物の大きな大開口部を、真っ白い高めの外壁で囲っているデザインがまず特徴的かもしれません。たとえばもしこれがすべて白い壁だったとしら、どうでしょうか?雰囲気は大きく変わり、SFに出てくるような未来感ある不思議な家、それはそれで西欧風でおしゃれな家になるかもしれませんが、周辺環境から不自然に浮いてしまいかねません。しかし、異素材をうまく取り入れることでそれを回避しています。
爽やかな色合いで、風合い豊かな石張りの外壁、白い塗り壁、そして板張りの壁の大きく3種類の素材をバランスよく配置しているのが、この家の特徴です。周辺環境になじみながらも、どことなく他と違う上質さが演出できるよう意識しています。
異素材を使うことは、一見簡単なようですが、実は様々な試行錯誤や経験による裏打ちが必要とされます。アイデア1つで異素材を組み合わせても、経年変化を読み切れなかったり、耐久性に問題が出てくる可能性があるためです。
これは外観だけでなく内観にも同じことがいえます。同じ石張り(石積み)の壁をにするにしても、部屋全体・家全体から石張り(石積み)の壁をとらえなおして、色味や大きさ、形などの素材を決定していきます。
色・形状、全体デザイン、耐久性、使用用途、色々と考えるべきことが多い素材の組み合わせでですが、うまく取り入れることができるとその家の見せ場として仕立てていくことができます。
床、天井、壁、外壁、テラス等々、素材の検討は奥が深いですが、それだけ効果があり、家の雰囲気を決定するとても大切な要素です。
自然素材での家づくりでは、イミテーションとして作られた樹脂系の建材の使用はなるべく避けるようにします。どんなに出来がよくてもその違いは一目瞭然で、感覚的にもわかるもの。せっかくの高級注文住宅の品位を下げて、安っぽく見せてしまいます。
完成度が高いイミテーションもありますが、やはり年数を経ることでその差がはっきりと出てきます。どんなに本物そっくりでも、劣化が味わいになる自然素材とは違うのです。最初の数年しか誤魔化せないのが樹脂系の建材ですから、最初から徹底した自然素材を用いた方がよいです。
また、自然素材と一言にいっても、木材だけでなく石や紙、左官とさまざま。レンガや金属、ガラスなどの工業用品も原料は自然由来ですから、イミテーションとは別物となります。
素材選びでは相性だけでなく、素材それぞれの劣化スピードも考慮したいもの。同じ場所にありながら劣化の度合いが違うと、見栄えがわるくなる組みわせもあります。
一般的に木材・鉄・紙・布・草は劣化が早く、石・タイル・ガラス・土・ステンレス・銅・アルミは長期間安定していると言われています。
床や家具などと合わせて、壁や天井も自然素材でそろえるのがよいです。等しくエイジングが楽しめるような素材選びがポイントです。
自然石 … 高級感ある上質な空間を演出します。風合いや質感を楽しむことができ、住宅の顔となります。
和紙・紙クロス … 紙そのものの風合いが楽しめ、モダンから伝統的、和洋と幅広く対応。
布クロス … 生地によって表情が変わり、落ち着いた雰囲気や高級感・レトロ調の演出などに。
草クロス … ゴザのような雰囲気で、自然な風合いが強い。リゾート風にぴったり。
塗装 … 際立たせたり調和させたり、陰影をつけたりとイメージに合わせた演出が可能。
漆喰 … 左官の仕上げ方で表情も雰囲気も変わります。和洋問わずに使えます。
珪藻土 … 塗り方や仕上げで表情が変わります。和洋問わずに使え、土っぽい雰囲気を出したいときには最適。
ムク板 … 木の素材感と厚みが感じられます。床だけでなく壁や天井と張ることが多くなっています。
ヨシボード … 凸凹があり、藤の敷物のようなものから高級な網代天井までさまざま。
シナ合板 … 木目がほとんどわからない、北欧的な優しい印象を与える木材。
素材を選ぶ際には、雰囲気だけでなく相性を大事にするときれいにまとまります。
床材がスギなら壁は漆喰や紙クロス、土間は豆砂利洗い出しにすると、清楚な和の雰囲気に。また、カリンやチークなどの床材には、ざらっとした手触りの左官に土間にはトラバーチン・ストレートを用いると、落ち着いた重厚感のあるリゾートホテル風になるなど、素材の組み合わせでは相性の良いもの同士をかけあわせるとよいです。
ナラ … グレーからベージュよりの色で、くっきりとした木目に軽い見た目。硬くて滑りにくいので傷もつきにくいです。西洋問わずどんな空間にも合わせられます。
タモ … オフホワイトからベージュの明るい色合い。年輪がはっきりしており、硬く傷つきにくいです。
パイン … 黄色系のベージュで、木目は薄く節が入っているのが特徴。柔らかいので触り心地もよく、洋風テイスト向き。
バーチ … ベージュから黄色の木肌で、木目や節は薄く目立ちません。比較的柔らかい木材。北欧風やシンプルなインテリアによく合います。
カリン … オレンジから赤褐色といった濃い目の色合いが、硬い印象を持ちます。コンクリートとの相性が良いです。
ウォルナット … 深みのある赤茶色で、おおらかな木目に高級感があります。和洋問わずに使えます。
チーク … 木褐色で木目はそれほど目立ちません。硬いので傷がつきにくく、オイルを塗ると飴色になり高級感があります。洋風建築やリゾートスタイルにぴったり。
ヒノキ … スギに似ている木材で、木目がはっきりとしており節の無いものは高価です。柔らかく滑らかな触り心地ですが、傷がつきやすく塗装には向いていません。和風スタイルにぴったりです。
スギ … 赤味・白太・赤白混在とあり、木目がはっきりしていて節も多いです。柔らかく触り心地も良いですが、傷がつきやすく色付けには不向き。和風建築に合います。
常に風雨にさらされていることからも、耐久性の高さが重要。屋根がない場合は、耐候性と防腐性の高さも考慮します。また、定期的な張替えができるシンプルな構造にすると、経年劣化による取り換え時が楽です。
イペ … 硬くて耐久性が高く、20年以上持ちます。
セランガンバツ … イペほどではないが硬い広葉樹。15年程度で張替えが必要。
ウェスタンレッドシダー … 柔らかいので施工しやすく、屋外でもよく使われています。10年程度で張替えが必要。
チーク … 船舶のデッキにも使われており、硬いですが加工性には優れています。
サイプレス … 硬いわりに加工はしやすく、20年以上持ちます。
ウリン … 硬くて施工しにくく、アクが出るので汚れやすい。20年以上持ちます。
再生木材 … 加工しやすく、実用的な場所向きです。
アフゼリア … ささくれやひび割れがしにくく触り心地が良いので、素足で過ごすデッキなどにも。15年以上持ちます。
クマル … 硬くて加工しにくいですが、20年以上持ちます。
ザ・グランでは本物の素材をあつめ、その組み合わせを徹底吟味し、専属職人と大工による自社施工にて、皆様の家づくりのお手伝いをさせていただきます。
関連ページ
「ザ・グラン」は岐阜県と愛知県をメインにハイエンドな高級注文住宅を展開している一級建築士事務所です。「美しい住まい。上質な暮らし。」をコンセプトに専属職人と大工による自社施工の家づくりをしています。
ザ・グランの建てる家は「高級注文住宅に類するけれども、いわゆるゴージャスの延長にある高級感ではなく、素材やゆとりのある空間設計にこだわった品性を感じる家」。
「本当に価値ある住まいとはなにか?」を探求し続けるザ・グラン若原代表の建築への思い、本物へのこだわりに共感し、高級注文住宅の新しいあり方について考えるため、Zenken株式会社レジデンス編集チームが当サイトを立ち上げました。
岐阜の恵まれた自然環境の中、若い感性で豊かな暮らしの本質を追求する「ザ・グラン」のご協力をえて、「本当に価値ある住まい」について探っていきます。
(本サイト名「○△□ 岐阜の高級注文住宅」は禅僧の仙厓義梵が描いた「○△□」<出光美術館蔵>に感じる単純さ、ユニークさ、本質志向、自由さなどのイメージにちなんでいます。)