高級注文住宅で確認しておきたいランニングコスト

憧れの高級注文住宅は、建てるときのコストだけでなく、その後のランニングコストについても確認しておきたいことがたくさんあります。
ここでは、注文住宅に暮らす上でかかる様々なランニングコストの種類や注意するポイントについてそれぞれ解説していきます。ぜひ参考にしてください。

高級注文住宅でかかるランニングコストは？

高級注文住宅は、建売や中古戸建とは違い、オリジナルの設備や便利な機能が設置されていることも多いです。住んでみると光熱費やメンテナンス費用も高額になる可能性も高いのが特徴です。
ここでは、確認しておくべきランニングコストの種類などをそれぞれ紹介しています。

水道光熱費

基本的に生活に欠かせない「水道代」「電気代」「ガス代」が光熱費となりますが、近年の注文住宅は環境に配慮した設備やエコ機能を搭載したものなど、光熱費が抑えられる設備を取り扱っていることも多いです。オール電化住宅ならガス代が削減できますし、気密性や断熱性の高い注文住宅なら、エアコンなどの効果が高まる為電気代の削減に繋がることになります。

固定資産税などの税金

高級注文住宅を建てると固定資産税を納めることになります。税率は資産価値の1.4%が原則ですが、地域によって異なります。
また、建てる場所によっては、「都市計画税」も負担しなければならない可能性があります。都市計画税は、都市計画区域内の土地や建物を所有している人に課税される税金で、最高３％課税されます。
注文住宅建設前に、地域の固定資産税の税率や、都市計画区域内であるかどうかなどを確認しておくことが大切です。

保険

注文住宅を建てた後、加入するべき保険は「火災保険」と「地震保険」です。火災保険の保険料が、補償の上限額や補償内容、建物の構造、立地条件、各保険会社によって変わるのに対し、地震保険は地震保険法に基づいて国と保険会社が共同で運営している制度なので、保険料や内容が一定です。
火災保険は複数の保険会社の保険料や内容を比較して選ぶことをオススメします。

メンテナンス費用

新築の注文住宅も住んでいるうちに経年劣化や故障などメンテナンスが必要になるときがきます。修繕やメンテナンスにかかる費用を準備していくことも考えましょう。住宅のどの部分にどのくらいの費用がかかるのか、以下で詳しく紹介します。

外壁塗装

注文住宅にかかるランニングコストで最も高額になるのが外壁塗装の費用です。住宅の一番外側で、強い陽射しはもちろん風雨にさらされている外壁は、劣化も激しく、もっともポピュラーなシリコン系塗料の耐用年数は8〜15年程度で、1階の塗替えにかかる費用は150万円ほどです。
これは延床面積35坪の2階建て住宅の試算なので、大きな住宅になればさら費用は高額になります。

屋根の補修

注文住宅の屋根も使用する素材は様々です。トタン屋根なら5~20年、スレート葺は10〜15年程度が耐用年数となります。最も耐用年数が長い瓦屋根でも破損することがあるので、耐用年数を経過していなくても10~20年に一度はメンテナンスをした方が良いでしょう。
特に台風や地震など災害が起こった後は注意が必要です。

水回り

快適な暮らしに欠かせない設備が集中しているのが水回りです。毎日使用する設備なので、年数と共に汚れが目立ってきたり、性能が劣化していったりするため、日常的な清掃だけでは限界があります。使いにくさを感じたらメンテナンスを依頼したり、部分的なリフォームを行うことになります。
キッチン・浴室・洗面所・トイレなど水廻りをセットで取り替えたりする場合、概算で150~200万円ほどの費用がかかります。

給湯器やガスコンロなどの設備

未地回りと同様に、使用していると年々劣化してくのが給湯器やガスコンロなどの設備です。快適な生活を継続するためには、給湯器なら10~12年に1度、ガスコンロやユニットバスは20～25年に一度は買い替えることをおすすめします。

注文住宅のランニングコストを少しでも削減するために

注文住宅は建てるときのコストより、住み始めてからのランニングコストが負担になってしまうことがわかります。
地域の税率や複数の火災保険商品の比較はもちろん、高気密や高断熱な省エネ住宅を選択したり、劣化しにくい外壁の塗料や
耐久性の高い屋根、光熱費が削減できる設備を選ぶことを建てる前から検討するなど、少しでもコストを削減するために事前に情報を調べることが大切です。